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人のつながりを大切に、展示会や商談会への参加を重ねて販路を拡大した新得そば

人のつながりを大切に、展示会や商談会への参加を重ねて販路を拡大した新得そば

新得町で蕎麦の生産から加工・販売まで一貫して行なっている「新得物産」。創業50年を迎え、蕎麦の地域ブランドでは北海道内でもっとも古い歴史を誇ります。2015年度には、そばの作付を担う新得物産サホロ農園が「全国そば優良生産表彰」で農林水産大臣賞を受賞するなど、その品質はお墨付き。豊かな自然に囲まれた敷地内には手打ちそばが食べられる店舗も構え、多くのお客様を迎えています。

【▼新得物産サホロ農園のそば畑】

新得そば畑.JPEG

国内トップの品質を誇る新得そばですが、過去には玄そば(原料)として本州に送られ、他地域のブランドとして販売されていた歴史も。「当社は、良質の蕎麦を地場で加工したいという想いから生まれた会社ですが、販路拡大をどのように進めるかという課題を抱えてきました。時代による流通や食文化の変化、人口減少・少子高齢化による市場縮小などを見据え、関東・関西の都市圏に販路を広げる必要があるものの、知名度く、営業拠点もありません」と合田社長。

営業のきっかけを求めていた10年前、アジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN」への参加を決めたそうです。

IMG_0978.JPEG

「大規模展示会であるFOODEX JAPANへの出展は、企業単独だと人的・金銭的な負担が大きく参加のハードルが高い。一方で、十勝の事業者が共同出展する北海道十勝物産館』であれば、金銭的負担が軽くなるほか、「北海道・十勝」の産地イメージを活かしたバイヤーへのPR可能となるなど継続して参加する意義を感じています」。現在、北海道十勝物産館の副代表を務め、オール十勝での発信を行なっている合田社長。FOODEX JAPAN以外の展示会や商談会にも積極的に参加しています。

4新得そば.JPEG

販路開拓の取り組みが最初から実るとは考えません。継続は力なりで、小さなことを積み重ね、きっかけとリピーターを得ていきます。大切なのは、やっぱり人との顔の見えるお付き合い。そこから生まれるものがあると実感しています」。

直接バイヤーに会って情報交換を行い、取引の維持や次の商談につなげる。そのような地道な努力が、新得そばの知名度を押し上げてきました。

1新得そば商品.JPEG多様化が進み、蕎麦商品の販路開拓は非常に厳しくなっているそう。

「どんなに良いものを作っても、消費者の方が食べてくださって初めて成り立つわけですから。今後も人とのつながりを大切に、おいしい蕎麦をお届けしたいですね」。

生産者の顔が見え、安心して食べられる蕎麦を安定的に提供する。そんな原点を大切に、商談会や展示会を通しての合田社長の粘り強いPRは今後も続きます。

新得物産株式会社≫ ホームページはこちら

北海道上川郡新得町字新得基線104番地

FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展≫

世界各国から食品業界の関係者が集まる、アジア最大級の食品・飲料展示会。会場には世界60か国から集まった2000社以上がブースを出展、来場者数は7万人を超える。

十勝では、毎年「北海道十勝物産館」を立ち上げ、十勝の事業者が共同で出展。帯広信用金庫は経費負担や人的支援を行っています。

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帯広信用金庫 地域経営サポート部

tel0155-23-7590

メール/rep@obihiro.shinkin.jp

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